研究概要
・研究目的
(1) 循環器理学療法を受ける高齢心不全患者のフレイル有症率を明らかにする
(2) 入院前の身体機能まで回復しないまま退院する高齢心不全患者の割合を
明らかにする
(3) 高齢心不全患者の予後とその関連因子を調査する
・対象
①65歳以上で心不全治療のため入院加療を必要とした患者のうち、
入院中に理学療法の依頼があった方
②主要な病態が心不全で、循環器科もしくは内科に入院された方
除外基準;入院前に寝たりであった症例(障害高齢者の日常生活自立度[寝たきり度]
ランクC以上)
・研究方法
入院後、診療・治療上の検査・測定や問診によって得られた研究対象者の
下記各種データを収集し、データ登録を行う。
①基本情報:年齢、性別、身体計測、介護保険認定、独居・支援
②医学的情報:診断名(重症度)、既往歴、心臓超音波検査(LVEF、LAD)、
血液データ(血清Cre、Alb、BUN、eGFR、CRP、Hb、Na、BNP)、
治療方法(内服薬、デバイス挿入)、
治療経過(退院日、在院日数、転帰先)
③理学療法評価:入院前の生活機能(厚生労働省「基本チェックリスト」)、
入院中の身体機能評価(Short Physical Performance Battery、
握力、通常歩行速度、上腕・下腿周径)、
日常生活動作(Barthel Index、Functional Independence
Measure)
フレイルの有無(日本版Cardiovascular Health Study Index)、
理学療法の内容(実施期間、実施単位数、理学療法の内容)
④予後・退院先:転帰先、外来理学療法の有無、死亡の有無と生存日数、死因、
再入院・再発の有無と日時(心血管疾患およびその他の原因)
理学療法は日本循環器学会「心血管疾患におけるリハビリテーションに関する
ガイドライン」や日本心臓リハビリテーション学会「心不全の心臓リハビリテー
ション標準プログラム」にそって理学療法を進められる。
・研究期間
研究期間:承認日から 2023 年 3 月 31 日
対象者の登録期間:承認日から2022 年 3 月 31 日
追跡期間:2023 年 3 月 31 日
・目標症例数
10000 例
・研究参加施設
1)日本心血管理学療法学会の会員が所属する施設
2)本研究の参加について所属長より書面にて承諾が得られた施設
3)自施設に倫理委員会が設けられており、本研究の参加に承認が得られた施設
・組織図
・お問合せ
森沢知之
順天堂大学 保健医療学部 理学療法学科
〒113-0033 東京都文京区本郷3-2-12 御茶ノ水センタービル5 階
e-mail: t.morisawa.ul@juntendo.ac.jp